カーペンターズ《ウィズ・ロイヤルフィルハーモニー管弦楽団》
カーペンターズのニューアルバムが出ました。そう、これは”ニューアルバム”です。カレンが亡くなって35年になりますが、これはニューアルバムなのです。
タネを明かすと・・「過去の録音のカレンのボーカルトラックに合わせて、ロイヤルフィルが演奏している」 ということなのですが・・!
そこはそれ、リチャードが自らプロデュースとアレンジを行なっているので、昔できなかったアレンジのアイディアを今回採り入れたり、過去の録音のときのノイズやテンポのズレを最新技術で補正したりしています。
こう書くとなんだか「合成」みたいに聞こえるかもしれませんが、そんなこと全然ありません。
「カレンが今も生きていて、ロイヤルフィルの前で歌うことになったとしたら、絶対こう歌ってくれるだろうな。しかも、あのころと全然変わらない、現役の歌声で。」
という夢を叶えてくれています。
特に私は、カーペンターズサウンドの中で 「オーボエ」が大好きです。
「オーボエ」をこんなにロマンティックに使うのは、カーペンターズが始まりじゃないかな。
リチャード自身も、「どの曲も、オーボエの音を今回見直したんだよ」と語っています。さすがリチャード!わかってるね!!
カーペンターズの大ファンの人ならみんな、徹底的に楽曲を聴きこんでいるはずなので、昔のアルバムの音の汚れやミスも結構知っているはず。
それはそれで ”懐かしさ” ということで諦めていてもいいのですが、今回リチャードは、ホコリをかぶった古い写真アルバムを徹底的に磨き上げてくれています。
スッキリサッパリした写真アルバムを見返してあの頃の想い出にひたれるのを喜ばない人などいません。ましてやリチャード本人がやってくれたわけですから!
このアルバムでは全19曲収録。”ベスト盤”はこれまでも何回も発売されていますが、今回のがもう ”決定版” になることでしょう。