《Eleventh Earl of Mar》


タイトル”Wind And Wurthering”は、小説”The House of the Four Winds”と、小説「嵐が丘”Wurthering Heights”」に由来している。

「これまでのジェネシスの”ファンタジー路線”から脱却しようとしていた。」(ラザフォード)

ちょうどソロアルバム“Yoyage of the Acolyte”をリリースしたばかりのハケットとしては「自分のアイディアをもっと採用して欲しかったが、ことごとく却下されて大いに不満だった」。

結果的にアルバム全体で6曲がバンクスのクレジットになった。
コリンズは「誰の作品かということじゃぁない。全員で話し合って、強い曲を選んだ結果こうなったんだ」と語る。

この《Eleventh Earl of Mar》は、18世紀、ジャコバイト運動の中心人物だったスコットランドのマー伯、ジョン・アースキンの物語。
ストーリーはこのマー伯の息子の視点で語られている。

歌詞冒頭の ”The sun had been up for a couple of hours, covered the ground with a layer of gold” は、ジャコバイトの歴史を綴ったD.K.ブロスターの物語 ”The Flight of the Heron” の冒頭からの引用。

私の勝手な推察では・・このジョン・アースキンというのは、日本でいえば”戦国武将の人気者のヒーロー”なのではないか?
なので、イギリス人なら誰でも知ってるストーリー、なのではないか?と。

そういうわけなので、この曲の歌詞を理解するのはさすがに日本人には手に負えないので、純粋にこのドラマティックなメロディとダイナミックのリズムを楽しめばいいのかな?と考えました。

この曲はたしか、ジェネシスが1978年に初来日したときのセットリストのオープニング曲でしたね。
このアルバムを聴くたび、ジェネシスが日本に来てくれたあの日のことを思い出して感動に震えます!!


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