《スティーブ・ハケットが語る》: 4
《プリーズ・ドント・タッチ》では、カンサスのメンバーとのコラボが素晴らしかったです。
スティーブ・ウォルシュとフィル・イハートに会ったのは、彼らがイングランドでツアーをしているときだった。ちょうど “Carry On My Wayward Son”がメガヒットしているときだった。
スティーブ・ウォルシュは本当にすばらしいリード・シンガーだった。声のトーンはとても純粋だし、レンジもものすごく広いしね。
フィル・イハートは単なるドラマーではなく、基本的にバンドのリーダーであり、メンターであり、マネージャーだった。
この二人とコラボするのはすごく楽しかったよ。曲は2つ作ったし、さらに”Racing In A”もリライトしたんだ。
イギリス音楽、ヨーロッパ音楽、そしてアメリカ音楽のミックスを目指していたんだ。
リッチー・ヘブンス
この《プリーズ・ドント・タッチ》にはリッチー・ヘブンスにも参加してもらったね。ジェネシスのメンバーは全員、リッチー・ヘブンスの大ファンでね。なのでリッチーは、のちにガブリエルとのコラボをしている。
リッチー・ヘブンスは本当に素晴らしい人で、彼の声だけで大ホールをいっぱいにすることができるんだ。
すばらしい役者さんでもあるし。オセロとかその他いろいろの戯曲を演じているよね。
また、人柄もとても温かい、彼こそが本当の意味での「スター」だと思うよ。