スマホの縦長のインターフェース
先日の書き込みでーースマホの縦長のインターフェースでは「縦方向に巻き物が流れていく」のが最適解だーーということを書いた。
どうして最適解なのか?ということをずっと考えていて、わかったような気がする。
なぜならば、ヒトの指はタテ方向に動くのが自然だからだ。
背中を掻くところを想像してみてください。誰だってタテ方向にポリポリ掻くでしょ?(笑)
逆に、指をヨコ方向に動かすためには、手首を動かさなければならない。(バイバ~イと手を振るところを想像してみてください^^)
スマホ上では、この「手首を動かす」というのは不可能なのだ。なぜなら手首でスマホを支えているから^^
よって、スマホ上で指の動きを利用するときは、タテしか使えないのだ。
証明終わり!
これを、パソコン画面とマウスの関係のときの場合に置き換えて考えてみる。
パソコン&マウスのときも、実はスクロールホイールがあるので、指先でクイクイしてタテ方向に移動するのが、もっとも負担が少なくてラクなのだ。
マウスをヨコ方向に動かすときはどうだろう? やっぱり手首をスナップする動きをしなければならない。
マウスをヨコ方向に大きく動かしたいときは、手首のスナップだけでは足らず、肘を軸にした左右の運動になる。このとき、肘は机の上で固定して支えられているからラクだ。
マウスをタテ方向に大きく動かしたいときは、この肘、机の上で固定している肘を、前後方向に滑らせないといけない。これはちょっとタイヘンだ。
なので、肘をタテに滑らさなくても済むように、スクロールホイールで前タテ方向に動くのだ。
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このように、”スマホ上では指はどのように動くのが最適か?”と考えると、やっぱりタテが最適である。それと比べてヨコ方向ーすなわちスワイプーは、ちょっと負担が大きい。
そう考えると、タテの動きが第一優先で、ヨコの動きは第二優先だ。
スマホでマンガを読むとき、このヨコ方向の動きがメインになってしまう。だから快適性が低い。電子書籍がポピュラーにならないのは、ここに理由があるのではないか?
また、マンガは、視線が右上から左下に流れる。しかしスマホでブログやSNSを読むときは「左上から右下」なのだ。この視線の流れの違いが、読者の視覚に負担をかけてしまう。
もし「スマホで快適なマンガ」を描くなら、
コマ割りは左上から右下へ。
ページは”左へ”ではなく”下へ”。
そういうふうに作画しないといけないのでは??
紙媒体のマンガや書籍を、単純に電子化しただけではうまくいかない理由は、ここにあるのではないか?