「きかんしゃトーマス」
「きかんしゃトーマス」をよく見ていると、これは『労働』がテーマなのだなということに気づく。
子どものトーマスが主人公なんだけど、ふつうの子ども向けアニメには必ずあるはずの楽しい場面なんか、皆無。
機関車たちがソドー島のあちこちの現場でフゥフゥいいながら働いている。ときどき失敗してトップハムハット卿にこっぴどく叱られるのだ。
世のおかあさんたちは 「トーマスがかわいいから子どもたちが喜んで見ている」 と思っているかもしれないが、それは大きな誤解で。
ほんとうは子どもたちは 「他のアニメでは教えてくれない『働くこと』を知ることができるから好きだ」 という理由でトーマスを楽しんでいるのである。