新しい年号


平成が終わって新しい年号に変わるのは平成31年(2019年)5月1日、ということになった。

どう考えてもこれ以外の選択肢はない。これが最高の選択肢だ、ということがよくわかる。

平成31年(2019年)のカレンダーを見てみると、5月1日は大安だ。(4月30日は仏滅になる)
ちなみにこの大安・仏滅という”六曜”は、暦学的にはな〜んの根拠もない。江戸時代のカレンダー屋さんが、もっと暦を売ろうとして、適当な思いつきで考案したものです。

5月1日が即位の日、新元号の日ということになると、この日は必然的に祝日になる。

そうすると、祝日法の”オセロのルール”に従い、30日も2日も国民の休日になる。

すると、だいたい4月27日から5月6日まで、10日分の大型連休になるのだ。これが天皇陛下から国民への”プレゼント”ということかもしれないね。
また、身も心も新しい時代へスムーズにシフトするよう、国民全員ちゃんと休もうね、というお考えだろう。天皇陛下はそういうとこまで考えてくれてる!

なにしろ昭和ー平成のときって、すごく寒くてバタバタしてて、誰も心の準備ができなかったもの。それが平成の混乱の原因?といえなくもない。

そんなこんなを考えると、すごく自然でいちばん理にかなったところに収まるものだ。これが天皇陛下の 『神対応』 だ。

天皇陛下ご自身としては、あと2年お努めをお続けになることになる。これ自体かなりキツイと思うんだけど、「やりきるんだ」という高いモチベーションをお持ちなのだろう。

なんだかんだいって、一番合理的で現実的な考えを持っているのは天皇陛下だった。というハナシだ。あれこれと前例に縛られているのは下々のものたちだけである。
天皇陛下の深いお考えは、下々の国民にはそう簡単にはわかりっこないものだ。
そういう ”実は天皇が一番現実的” という性質も、実は日本の皇室・朝廷の伝統そのものだといえる。いろんな劇的な変遷があった日本の歴史だが、そんななかでも皇紀一統なのは、つねに現実的に最善の選択をしてきたからに他ならない。

天皇陛下は譲位のことを10年ぐらい前からお考えだったそうだ。
そんな前から?と驚くことではない。3000年続いている国家なのであるから、10年なんて”明日”のようなものである。

”生前退位” という言葉は、明らかに間違っている。そんな用語は存在しない。(これについては僕もすごく憤慨している) 正しくは ”譲位” である。
”生前退位”なんてヒドイ言葉を作るのは、日本の歴史を勉強してない証拠だ。学校行って勉強しなおせ!と言いたい。

譲位は、大昔は普通にあったことであるが、最後の譲位は1817年の光格天皇のときだ。たった200年前のことだ。そう、たった200年前のことである。そんなにアワアワすることじゃない。

”元号”というものは、大昔の国家はだいたい持っていたが、みんな消滅してしまった。残っているのは日本だけだ。
GENGOって、英語でどう説明したらいいのだろう?外国人にわかるようにはどう解説したらいいのだろう?
かなり難しいと思うが、ちゃんと説明できれば、みんな日本と天皇制のことを大好きになってくれると思う。


コメントを残す