《うれしくてさみしい日》

今日鑑賞するのは、2007年作の《うれしくてさみしい日》です。
この曲はパンテーンxゼクシィのコラボCMのために書き下ろされたものです。

花嫁が主人公のウェディングソングはとても多いですが、花嫁の母親が主人公の曲はとても珍しいです。おそらくこの《うれしくてさみしい日》だけではないでしょうか。

喜びととまどい感じて　小さな指を見つめてた
あの日がまるで昨日のように　鮮やかによみがえる

これはもちろん、娘さんが生まれた日のことを思い出している場面です。
単なる喜びではなく“喜びととまどい”というところが美しいですね。

そして、

私たちにとっては今日が　最高にうれしくてさみしい日

楽曲のタイトルにもなっているとおり、大切なお嬢さんがお嫁さんになる日って、母親にとっては当然嬉しいものだけれども、それと同じぐらい”さみしい”ものです。

“さびしい”ではなく”さみしい”という言葉が重要です。
「淋しい・寂しい」は”孤独になる”という意味ですが、「さみしい」は決して孤独ではなく、”心にぽっかり穴が空いた気分”という意味です。

さて、この《うれしくてさみしい日》のシングルCDのジャケットデザインは、児玉清さんの切り絵があしらわれたものです。

児玉清さんは、このあとしばらくして亡くなられました。
そう考えると、この曲の重みもまたひとしおであると同時に、このあとにつづく《人生の扉》や《いのちの歌》への流れも理解していただけると思います。

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バージンロード進んでゆく　晴れ姿が涙で見えない
あなたと共に過ごした　思い出を今かみしめてる

喜びととまどい感じて　小さな指を見つめてた
あの日がまるで昨日のように　鮮やかによみがえる

ベール越しに輝く瞳　大好きな彼が守ってくれるわ
めぐり会えた二人の奇跡　大切にしながら愛して　いつまでも


願うことはただ一つ　どんな時も支え合って
笑顔絶やさずにいてね　パパと私がそうだったように

これからは彼と一緒に　新しい歴史を刻む
あなたがくれた楽しい日々への　「ありがとう」があふれ出す

その門出に拍手送らせて　素敵な未来が待ってるように
私たちにとっては今日が　最高にうれしくてさみしい日
Your Wedding Day

あなたの選んだ人だもの　きっと幸せになってね
役目終えた私たちからの　贈るメッセージは
心からの「おめでとう！」
心からの「おめでとう！」