《幸せのものさし》


今日鑑賞するのは、2008年作の《幸せのものさし》です。
この曲はテレビドラマ『Around 40〜注文の多いオンナたち』の主題歌でした。

《チャンスの前髪》の紹介のときに

女性の40代って、「なんでも話せる友だち」がとても大切な年頃。

というお話をしましたが、この《幸せのものさし》は、《チャンスの前髪》と対をなすような、『女性の友情』をテーマにした曲です。

「なんでも話せる友だち」って、いつも絶妙のタイミングで電話をかけてくる・・そんなことありませんか?
この曲の情景でも、

がんばりすぎる自分に 疲れてふと泣けてきた 真夜中のバスルームで

曇った鏡のように 明日が見えない

真夜中のバスルームでシャワーを浴びていて、ふと鏡に映った自分の顔を見てハァ〜ッとため息をついている。。。

「わたしって、これでいいんだろうか・・?」

と、ふと不安がよぎった絶妙のタイミングで、親友から電話がかかってくるのです。

「ハロー!どうしてる?元気?また落ち込んでるんじゃないの?」

ってね!

そうしてあなたは

うん・・実はそうなのよ・・

とすべてを打ち明けます。

すると友だちは

隣の芝生が青く見えたら この庭に花を植えればいい

足りないもの数えるくらいなら 足りてるもの 数えてごらんよ!

と、見事なアドバイスをしてくれるのです。

この『絶妙のタイミングで電話してきてくれて、見事なアドバイスをしてくれる親友』が、竹内まりやなんです。

この曲に元気付けられるのは、そういう情景だからなんですね!

Count what you have now, don’t count what you don’t have

これはまさに、

『コップに水が半分しかない』と考えるのではなく『水が半分も入っている』と考えよう!

という前向き思考の例ですね。

Count what you have now, don’t count what you don’t have

がんばりすぎる自分に 疲れてふと泣けてきた 真夜中のバスルームで
まだ手にしたことのない 幸せがどこかにある気がして
焦るのは年のせい

ひとり楽しく生きてきたの 何ひとつ悔やんでないけど
曇った鏡のように 明日が見えない

Can’t you see? Can’t you See?
自由と孤独はふたつでセット 気ままなほど寂しさもついてくる
Don’t you know? Don’t you know?
隣の芝生が青く見えたら この庭に花を植えればいい

Count what you have now
Don’t count what you don’t have
Find that you have so much

ないものねだりしながら みんな迷って生きてる
大人になってからも

足元に咲いた きれいな花に気づくだけで
人はうれしい気持ちになれるのに

いつか胸の奥に抱えた ジレンマの迷路抜ければ
本当に大事なもの 知る日が来るだろう

Can’t you see? Can’t you see?
どんな道を選んだとしても 悩みの数 同じだけついてくる
You can choose You can choose
私が決める私のプライオリティ
何を取って 何を諦めるの

Can’t you see? Can’t you see?
幸せの基準 はかるものさし 自分の心の中にあるのさ
You can find You can find
足りないもの数えるくらいなら 足りてるもの 数えてごらんよ!

Count what you have now, don’t count what you don’t have

Count what you have now
Don’t count what you don’t have
Find that you have so much

竹内まりやの世界に登場する女性は、男性よりもよっぽど”男気”があるといえます。
こういう”励ます歌”の場合、男性作家のほうが意外と”寄り添ってなぐさめ合う”曲を作ってしまいがちです。

竹内まりやの場合は、寄り添うことは寄り添うのですが、意外ともっと『笑顔で背中をポンッ!と叩く』態度です。


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