《真夜中のナイチンゲール》
今日鑑賞するのは、2001年作の《真夜中のナイチンゲール》です。
この曲はテレビドラマ『白い影』のテーマソングでした。中居正広さん演じるドクターと、竹内結子さん演じる看護婦のドラマでした。
この曲については竹内まりやさん自身が「夜勤の看護婦の歌です」と冗談混じりですがそう語っておられたので、そのとおりの歌です。
あなたの瞳に映る 悲しみの理由を教えて
どんなに近くにいても 届かない心の裏側
My love, 私は闇夜に my love, さえずる サヨナキドリ
ただそばにいさせて 忍び寄る孤独から守るわ
その細く長い指に まとわりつく不安の影を 抱きしめたい
My love, 刹那に身を焦がして
目覚める明日がいつまで続くのかと
問いかける Nightingale
何かに追われるように 生き急ぐ理由を聞かせて
ふいに見せる微笑みが どこまでも淋しいのはなぜ
My love, ふたり同じ道 my love, 歩けなくていい
でも 地の果てでもう一度 めぐり逢う約束を交わして
このひとときだけのために すべてを失うことさえ いとわないの
My love, 深い闇の向こうに
見えるひとすじの光をたどりながら
歌うのよ Nightingale
My love, 響き渡る遠雷が
新しい春を告げたら 飛び立ってく
真夜中の Nightingale
いつかきっと また会える Nightingale
Woo my love, ‘cause I’m your little bird
ただそばにいさせて 忍び寄る孤独から守るわ
その細く長い指に まとわりつく不安の影を 抱きしめたい
この場面は、”あなた”を正面から抱きしめているのではなく、背後からやさしく寄り添っている場面です。
“あなた”は、自分の手と指を見つめて孤独と不安に恐れています。
そんなあなたを後ろからやさしく抱きしめて守っているのです。
このサヨナキドリ(ナイチンゲール)は、あくまでも献身的にあなたを癒そうとしている存在なのです。
ふたり同じ道 歩けなくていい
でも 地の果てでもう一度 めぐり逢う約束を交わして
ここもとても重要です。
あなたとナイチンゲールは、愛で結ばれる運命ではないのです。
しかし「いつかもういちどめぐり逢いたい」という想いもこもっている、とても複雑な関係。
響き渡る遠雷が 新しい春を告げたら 飛び立ってく
ここがとても重要です。
こんなに献身的に寄り添ってくれているあなたのナイチンゲールですが、いつかはあなたのそばを離れていくのです。
ところでサヨナキドリ(ナイチンゲール)というのは、この映像のように、とても可愛い声で鳴く鳥です。
また、このサヨナキドリは渡り鳥なんだそうです。
「いつかは遠くに旅立ってしまう。ずっとあなたのそばにいるわけではない」というところが、この曲のイメージにピッタリですね。